睡眠時無呼吸症候群(CPAP)とは

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に気道が狭くなり、無意識に呼吸が止まる為、無呼吸症状を繰り返す病態です。
睡眠の質が低下する為、慢性的な睡眠不足となり、日中の眠気・無気カ・倦怠感・肩こり・頭痛など多くの心身不調を引き起こします。無呼吸症状を繰り返すことで睡眠が浅くなり、様々な合併症を引き起こす要因になります。
睡眠時無呼吸症候群の検査方法
治療の必要性を判断するために、まず初めに簡易検査を行います。携帯型簡易検査装置をご自宅で装着していただき睡眠時無呼吸症候群の重症度を判定します。重症の閉塞性無呼吸症候群と診断された場合には、CPAP治療を開始し、包括的なコントロールを行っていきます。
中等症以下の場合は、PSG検査(睡眠中の生理的活動を記録する総合的な睡眠検査)が必要なため、提携施設で一泊入院検査の後、CPAP治療の適応などを判定します。
CPAP治療とは
専用のマスクを通じて加圧された空気を送ることにより、気道を広げ睡眠中に起こる無呼吸状態を防ぐ治療です。睡眠中のいびきや無呼吸、日中の眠気を改善し、QOLを向上することが期待されています。
外来受診
CPAP治療を健康保険で受けるためには、原則として毎月1回の通院が必要です。
受診日にはCPAP療法の解析を行い、データに基づく診療を行います。使用状況、数値、日々の生活状況を確認し、患者様個々の状態に合わせた適切な治療ができているかを確認します。
治療の継続
CPAP治療は睡眠中に気道が塞がるのを防ぐもので、無呼吸になりやすい状態を根本的に治す治療ではありません。CPAPを使用しないと元の状態である為、毎日継続的に使用することが重要です。ライフスタイルに合わせた機種をお選びいただけます。
治療の費用
CPAP治療に必要な費用は毎月の診察代と機器のレンタル料になります。保険診療の3割負担でおおよそ5,000円程度です。この金額には機器の保守メンテナンス費用も含まれています。
治療に関する注意点
海外赴任など通院できない場合は保険診療の適応にはなりません。その場合は治療中止となり機器はご返却いただきます。